【失敗しない純米酒の選び方】製造年月が新しいものを買う

ラベルの製造年月

純米酒は、他の食品と違って賞味期限が書かれていないので、いつまで美味しく飲めるのかがわかりません。

しかし、製造年月は書かれているので、いつ出荷されたのかはわかります。

では、純米酒は「新しいもの」と「古いもの」どちらを選んだ方がいいのでしょうか。

ここでは、純米酒は「新しいもの」と「古いもの」どちらを選んだ方がいいのかを解説します。

純米酒は製造年月が新しいものを買う

純米酒は、製造年月が新しいものを買うようにしましょう。

なぜならば、純米酒は繊細なお酒なので、年月が経つと味が変わってしまうからです。

純米酒は添加物が一切含まれていないので、純米酒以外の日本酒に比べて味が変化しやすく保存には注意が必要です。滅菌のための火入れをしていない要冷蔵の生酒であれば、より味が変化しやすいので要注意です。

下の写真は、純米大吟醸『荷札酒』[新潟県]です。無濾過生原酒なので、低温(-5~+5℃)保存と2ヶ月以内の消費が推奨されています。

瓶詰めは完全密閉できない

純米酒はガラス製の瓶(びん)に詰められていて、やわらかい素材のもので栓(せん)をしています。そのため、缶ビールのように密閉することができないので、冷蔵庫で保管していても期間が長くなれば味の変化は避けられません。

したがって、保存状態が同じ純米酒であれば、製造年月が新しいものの方が味の変化が小さいといえます。

このような理由から、純米酒は製造年月が新しいものを買うようにしましょう。

製造年月と賞味期限の表示について

純米酒は、製造年月を表示する義務がありますが、賞味期限を表示する義務はありません。

製造年月は表示義務あり

純米酒を含む日本酒には製造年月を表示する義務があるので、裏ラベルには必ず製造年月が書かれています。裏ラベルがないものでは表ラベルに書かれています。

賞味期限は表示義務なし

純米酒を含む日本酒には賞味期限の表示義務はありません。日本酒に含まれるアルコールには殺菌作用があり、短期間で腐ることが無く長期保存が可能なためです。

国税庁の資料には、賞味期限について次のように書かれています。

酒類については、「保存の方法」、「賞味期限又は消費期限」及び「栄養成分(たんぱく質、脂質、炭水化物及びナトリウム)の量及び熱量」(栄養表示をする場合を除きます)の表示を省略することができます。

国税庁:酒類の表示に関する説明事項より引用

まとめ

純米酒を含む日本酒は長期保存ができるのですが、味は確実に変わってしまいます。特に、繊細な純米酒は味の変化が大きいので、冷蔵庫で保管しできるだけ早く飲み切ることが大切です。

純米酒を楽しむためには、選び方だけでなく種類や保管方法など、知っておいた方がいい知識があります。

【純米酒の選び方】失敗しないための3視点+知っておきたい7知識 では、純米酒選びで失敗しないために必要な3つの視点、美味しい純米酒を選ぶために知っておきたい7つの知識をまとめているので、ぜひお読みください。

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